あなたやあなたの大切な方が、一口食べるだけで体も心も癒され笑顔で幸せな気持ちになってもらえればという願いを込めて「ピース古谷農園」と名付けました✌ みかん王国 愛媛県八幡浜市で温州みかん、伊予柑、ピースデコ(デコポン)、甘平、せとか、清見、河内晩柑など多品種の柑橘を味濃く育てて通信販売(通販)しています🍊

0894-26-0590

受付時間 7:00 ~ 21:00
繁忙期は、昼(樹園地)夜(倉庫)農作業に出かけておりつながりにくいですので留守番メッセージ頂きましたらこちらから折返しお電話させていただきます

機械では測れない旨味のある味濃い柑橘をあなたへ

 ピース古谷農園へお客様から「味が濃い!」「コク旨味がある!」「食べ始めるとやめられない!」という内容のご感想お便りをとても多く頂きます。ご感想紹介はこちら🍊

濃い味の柑橘を作るために試行錯誤しながらこだわっている部分なので努力が報われた気がしてとてもうれしいです!
栽培方法や使っている資材など、どんなこだわりがあるのか一部をご紹介します。

柑橘の品種特性に合った園地での栽培

 ピース古谷農園は四国愛媛県の西端にある佐田岬半島の付け根に位置する西宇和地域の八幡浜市にあります。
 西宇和地域は温暖な気候に恵まれ、水はけのよい土壌を生かした柑橘栽培が盛んで質・量ともに全国有数のブランドみかん産地として知られています。八幡浜市で生産される柑橘収穫量は県内1位(シェア40%)、販売金額も県内1位(シェア50%)を誇ります。
 5月頃、隣町から八幡浜に入るトンネルを抜けると、車に乗っていてもわかるくらい「みかんの花の香り」が漂ってきます。360度見渡す限り耕作地のほとんどが柑橘園で温州みかんをはじめ、清見タンゴール、不知火(デコ)、伊予柑、せとかなど様々な品種が栽培されています。

 

 ピース古谷農園では温州みかん(極早生、早生、中生)、伊予柑、甘平、ピースデコ、清見タンゴール、河内晩柑などたくさんの種類の柑橘を栽培しています。
 それぞれの収穫時期や品種特性に合わせて土壌や標高の違う園地に栽培しています。

 

 柑橘は岩盤の上に浅く表土があるような水はけの良い園地で栽培することでより甘く仕上がるのですが、晴天が続いた土壌乾燥後の降雨で裂果しやすい特性の品種「甘平」をこのような園地で栽培すると、夏季の気象によっては成っているほとんどの果実が割れてしまう場合もあるので、土壌水分をコントロールできるように灌水施設を設置した園地で栽培しています。

 

「ピースデコ」は温暖で肥沃な土地で栽培することで玉太りが良く、酸抜けの良い果実に仕上がります。
 また年明け以降に収穫する「伊予柑」、「ピースデコ」、「清見タンゴール」、「河内晩柑」などは突然の寒波によって凍害、雪害などで全滅してしまうこともあるのでなるべく標高の低い園地で栽培することでリスクを軽減します。
 県外のお客様には愛媛で雪が積もるの?と不思議がられる方も多いのですが、冬の寒波の際、八幡浜地方は関門海峡を吹き抜けてくる雪雲の通り道にあたるため年に1、2度雪が積もることがあるのです。

 

 2018年西日本豪雨の際にはこの地域でも大きな災害がありました。
 当園では「清見タンゴール」の園地が土砂崩れで一部が崩落したり園地までの農道が寸断、防除用のスプリンクラーの土中配管が破損など大きな被害がありました。
 結果的にではありますが園地が分散していたことで被害が一部に留まったのではないかと思っています。

環境ストレスから樹を守って
美味しい柑橘をお届けしたい!

 ピース古谷農園では国の安全使用基準を順守しながら農薬、肥料等を使用して柑橘の栽培を行っています。
 しかしながら柑橘栽培の適地にある当園でも、豪雨大雨、干ばつ、大雪、暖冬などの異常気象によって柑橘が暑さ、寒さ、病害虫など様々なストレスにさらされ、今までの農法だけでは栽培が年々難しくなってきています。

 今世界の農業はそういった異常気象に少しでも順応できるよう、「バイオスティミュラント」という植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性、耐暑性、病害虫耐性及び成長を促す物質や技術が広まってきています。
 植物が最適の条件で育った時に得られる収量を100とすると、実際には病害虫や雑草による「生物的ストレス」と高温障害、干害、日照不足、冠水、冷害、凍霜、塩害などによる「非生物的ストレス」(環境ストレス)によって収穫が大きく減少します。作物収量の最大50%が環境ストレスによって損なわれていると推定されています。
 この非生物的ストレスによる収量損失を最小化することが「バイオスティミュラント」の役目となります。

「バイオスティミュラント」はヨーロッパで作られた造語で「Bio」は生物、「Stimulants」は刺激(剤)日本語に直訳すると「生物刺激剤」となります。
 本場ヨーロッパでは2011年にEBIC(The European Biostimulants Industry Council)が発足され世界をリードしています。 日本では日本バイオスティミュラント協議会が設立されたのが2018年1月でまだ認知度は高くありません。

 ピース古谷農園では以前から「腐植酸」「グリシンベタイン」など「バイオスティミュラント」に当てはまるような成分を含む資材を使用してきましたが、収量損失を防ぐだけでなく味を良くするなど品質向上にもつながると考え、新たな資材にも注目し栽培技術プラスαとして取り入れています。

裂果防止が期待されるバイオスティミュラント

 最近の気象は雨が降るときには災害級の大雨、雨が欲しい時には全く降らず大干ばつになるなど極端な状態が多くなり、土壌の急激な水分変化が柑橘の実の裂果を助長させてしまいます。

 特に超人気品種である「甘平」は、夏季から秋季にかけて雨が少ないなどの気象条件によって、大量に裂果して収穫量が少なくなる現象が起きてしまいます。

 ピース古谷農園の「甘平」は、一般品と比べて外皮と内皮の厚さが超薄いのが特徴でそれが自慢なのですがその分裂果もしやすい傾向です🍊
 ひどい年には成っていた半分以上の果実が夏から秋にかけて裂果して落ちてしまったこともありました。
 予想を超える大量裂果で、ご予約いただいていたみなさまに「甘平」をお届けできなかったことも過去には何度もあり頭を悩ませていました。

 8月~10月にかけて「甘平」の果実が大きく育つ頃、干ばつで極端な土壌乾燥になってしまった後の降雨で写真のように一気に割れてしまいます。定期的な潅水(水やり)を行うことで裂果を軽減することができるのですが、更に軽減できないか調べていたところ、てんさいや海藻などに多く含まれる「グリシンベタイン」という成分が入っている資材に注目し続けて使用しています。「グリシンベタイン」は細胞の浸透圧をコントロールして様々な環境ストレスから植物を守ることが期待され、新たな資材が次々と開発されているようです。
 2021年から現在まで施用時期や施用濃度を工夫しており、基本管理との併用で少しずつではありますが効果を実感しているところです。
 ピース古谷農園の「甘平」を毎年楽しみに待っていてくださるあなたへ確実にお届けできるよう技術を高めてまいります!

土づくり根づくりでのバイオスティミュラント

根が健全だと樹木も健全になり光合成も活発になり収穫量も多くなります。

ピース古谷農園では定期的に土壌分析を行うことで施肥設計や土づくりに役立てています。
 ピース古谷農園ではこの診断書をもとに土壌改良資材の投入を行い土づくりに努めています。
この土壌診断の中にあるCECという数値は「塩基置換容量」というもので保肥力(土が肥料を保持する容量)を表しています。
 与えた肥料が無駄なく効くように適正な数値に近づける必要があります。
 CECの維持に必要なのが土壌中の腐植なのですが、年々減っていくものなので腐植を高めることが大切です。
 特に近年の気象条件では、降雨となると豪雨になってしまう場合も多く、腐植の消耗量も多いので腐植酸資材の継続的な投入を行います。

 腐植酸のはたらき
  ● 土壌の保肥力アップ
  ● 根張り増進・根に活力
  ● リン酸固定の抑制
  ● 塩類濃度障害を軽減

 以前はこの数値がかなり低い園地があり収穫量が伸び悩んでいましたが、腐植酸資材を続けて与えることにより、上の土壌診断書のような数値に改善されました。
 更に今後は、堆肥を併用しながら微生物を増やしたり土壌の硬さ、透水性、保水性、通気性などの土壌物理性も向上させることで、収穫量アップを期待しています🍊

やめられない!味濃い「旨味」のある みかん🍊につながるバイオスティミュラント

 機械で簡単に測れない口の中で感じる味濃い「旨味」のあるみかんをあなたへお届けしたい🍊
「旨味」というとどのように言葉で表現できるでしょうか?
舌全体が包み込まれるような味、長く余韻の残る後味の良い味、などと表現すればよいでしょうか? 言葉にして説明するのは難しいですが間違いなく「旨味」は「おいしさ」の重要要素だと思います。
 私は以前から、柑橘は「甘い」や「酸っぱい」も重要な味の要素ですが、「旨味」が大事だと考え、柑橘類にも含まれているアミノ酸の効果に注目しています。
 アミノ酸は有機態化合物で多くのアミノ酸がいくつも繋がり合って、私たちのからだや植物のなどになるたんぱく質になっています。
 植物は無機態の窒素を根から吸収していますが、これらの窒素成分は光合成で作り上げた植物内のブドウ糖と結合して植物体内でアミノ酸に変化し、最終的には、葉、根、茎、果実などになるたんぱく質が作られます。対して、アミノ酸資材はこの経路をショートカットすることで植物内のブドウ糖の消費を抑え、たんぱく質の前物質であるグルタミン酸などのアミノ酸を直接植物に与えてやろうという考えから生まれました。
 ひと昔前は土壌中のアミノ酸もすべて、無機態窒素に変化されてから吸収されていると考えられていましたが、近年の研究で、植物が根や葉から直接アミノ酸を吸収できると言われています。
 光合成で作られたブドウ糖を節約できることで、果実の糖度アップや日照不足など植物の環境ストレスの耐性向上が期待できます。
 また、果実により多くのグルタミン酸やアスパラギン酸などが含まれていれば、私が目指している 食べ始めるとやめられない!味濃い「旨味」のあるみかん🍊になると考え資材費用は高めですがアミノ酸が多く含まれる良質魚粉を原料にした肥料を与えたり、アミノ酸の葉面散布などで工夫しているところです。

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